2025年7月5日土曜日

葬儀後に喪主が行うべきこと【時系列チェックリスト】


葬儀後に喪主が行うべきこと【時系列チェックリスト】

先日母が急逝し葬儀後も色々と多忙な日々を送っている中で、葬儀後に喪主が行うべきチェックリストを作ってみました。



葬儀直後〜7日頃

  • 【宗教】初七日法要

    • 故人が亡くなってから7日目に行う最初の重要な法要です。近年では、遠方からの親族の負担を考慮し、葬儀当日に「繰り上げ初七日法要」として執り行うことが一般的になっています。

  • 【慣習】挨拶まわり

    • お世話になった方々(寺院の僧侶、葬儀委員長や世話役、近隣の方々、故人の勤務先など)へ、葬儀が無事に終わったことの報告と御礼に伺います。

  • 【手続き】葬儀費用の支払い

    • 請求書が届き次第、葬儀社へ費用を支払います。相続財産から支払うことが一般的です。領収書は相続税の申告で控除対象となるため、必ず保管してください。

〜14日以内(手続きが集中する重要な時期です)

  • 【法的必須】年金受給停止手続き

    • 故人が年金を受給していた場合、速やかに停止手続きが必要です。

    • 提出先: 年金事務所、または年金相談センター

    • 期限: 厚生年金は10日以内、国民年金は14日以内

    • ※未支給年金を受け取れる場合がありますので、併せて確認しましょう。

  • 【法的必須】住民票の抹消届・世帯主変更届

    • 死亡届を提出すれば住民票は自動的に抹消されますが、故人が世帯主だった場合は、新しい世帯主を定める「世帯主変更届」が必要です。

    • 提出先: 市区町村役場

    • 期限: 14日以内

  • 【法的必須】健康保険・介護保険の資格喪失手続き

    • 故人の健康保険証・介護保険証を返却し、資格喪失の手続きを行います。

    • 提出先:

      • 国民健康保険・後期高齢者医療制度・介護保険 → 市区町村役場 (14日以内)

      • 社会保険 → 故人の勤務先または管轄の年金事務所(速やかに

    • ※手続き後に「葬祭費」や「埋葬料」が支給される場合がありますので、申請方法を確認してください。

忌明け(四十九日)まで

  • 【宗教】四十九日法要(忌明け法要)の準備

    • 忌明けとなる最も重要な法要の準備を始めます。日程の決定、寺院への連絡、会場の手配、参列者への案内状送付などを行います。

  • 【宗教】本位牌(ほんいはい)の準備

    • 葬儀で用いた白木の仮位牌から、魂を移すための本位牌を仏具店などに依頼します。戒名などを彫るのに2週間ほどかかる場合があるため、早めに手配しましょう。

  • 【宗教】納骨の準備

    • 四十九日法要に合わせて納骨を行う場合は、石材店にお墓への彫刻を依頼するなど、準備を進めます。

    • 最近は納骨の仕方が分からないという方も多く、現場でご指導する機会も増えています。

  • 【慣習】香典返しの準備

    • いただいた香典へのお返し(香典返し)の品物を選び、挨拶状とともに手配します。発送は忌明け後が一般的です。

  • 【手続き】生命保険金の請求

    • 故人が生命保険に加入していた場合、保険会社に連絡し、請求手続きを進めます。

  • 【手続き】各種名義変更・解約手続き

    • 公共料金(電気・ガス・水道)、電話、クレジットカード、各種サービスなど、故人名義の契約を確認し、名義変更または解約手続きを進めます。

  • 【慣習】遺品整理

    • 故人の遺品を整理し、形見分けや処分などを進めます。重要な書類(契約書、権利書、株券など)がないか、慎重に確認しながら行いましょう。

〜3ヶ月以内

  • 【法的必須】相続の承認または放棄の決定(相続放棄・限定承認)

    • 故人に借金などのマイナスの財産が多い場合、相続を放棄する「相続放棄」や、プラスの財産の範囲内でマイナスの財産を相続する「限定承認」を選択できます。

    • 申述先: 家庭裁判所

    • 期限: 相続の開始を知った日から3ヶ月以内

    • ※この手続きを行わない場合、すべての財産を無条件に相続する「単純承認」とみなされます。

〜4ヶ月以内

  • 【法的必須】所得税の準確定申告

    • 故人が亡くなった年の1月1日から死亡日までの所得について、確定申告(準確定申告)と納税を行います。

    • 提出先: 故人の住所地を管轄する税務署

    • 期限: 相続の開始を知った日の翌日から4ヶ月以内

〜10ヶ月以内

  • 【法的必須】相続税の申告・納税

    • 遺産の総額が基礎控除額(3,000万円 + 600万円 × 法定相続人の数)を超える場合に、申告と納税が必要です。

    • 提出先: 故人の住所地を管轄する税務署

    • 期限: 相続の開始を知った日の翌日から10ヶ月以内

年内(11月〜12月上旬頃)

  • 【慣習】喪中はがき(年賀欠礼状)の送付

    • 近親者が亡くなった場合、翌年の年賀状を辞退する旨を知らせるはがきを送ります。相手が年賀状を準備する前に届くよう、11月中旬から12月上旬には投函するのがマナーです。

1年後以降

  • 【法的必須】不動産の名義変更(相続登記)

    • 故人名義の土地や建物がある場合、相続人の名義に変更します。2024年4月1日から義務化されており、正当な理由なく怠ると過料の対象となります。

    • 申請先: 不動産の所在地を管轄する法務局

    • 期限: 相続により不動産を取得したことを知った日から3年以内

  • 【宗教】一周忌法要

    • 故人が亡くなってから満1年に行う法要です。親族や親しかった知人を招き、故人を偲びます。

  • 【宗教】年忌法要

    • 一周忌の後は、三回忌、七回忌、十三回忌…と、定められた年に法要を執り行います。


【専門家への相談もご検討ください】 相続手続きは非常に複雑で、専門的な知識が必要な場面が多くあります。遺産分割協議がまとまらない、手続きの時間が取れない、相続税の計算が難しいなど、ご不安な点があれば、弁護士、司法書士、税理士などの専門家へ早めに相談することをお勧めします。

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