「格安葬儀」は本当に安心？
近年、「費用を抑えたい」「家族に負担をかけたくない」という思いから、格安葬儀を選ぶ方が増えています。しかし、その安さの裏には、後悔につながる落とし穴が潜んでいることも事実です。
「有限会社白田石材」は、これまで数多くのご家族の終活をお手伝いしてまいりました。その中で目にしてきた、格安葬儀のリアルな実態と、実際に利用された方の声をもとに、後悔しない葬儀選びのポイントをお伝えします。
なぜ「格安葬儀」が増えているのか？
インターネットの普及により、葬儀社の比較が容易になったことが大きな要因です。「〇万円で葬儀が可能」「追加費用一切なし」といったキャッチーな広告を目にすることも少なくありません。
また、少子高齢化や核家族化が進み、大規模な葬儀ではなく、家族や近親者のみで行う「家族葬」や、通夜や告別式を行わない「一日葬」「直葬」といった形式が主流になりつつあります。こうしたシンプル化の流れも、格安葬儀の需要を後押ししていると言えるでしょう。
実際に利用した方の「後悔」の声
「安かろう悪かろう」という言葉を、葬儀においても痛感する事例は少なくありません。実際に格安葬儀を利用した方からは、以下のような後悔の声が聞かれます。
「表示価格以外に、追加費用がどんどん発生した」
ドライアイス、火葬場への送迎、骨壺など、基本プランに含まれていないものが多く、最終的に想像以上の高額になった。
「十分なお別れの時間を持てなかった」
火葬までの時間が短く、慌ただしくお別れを済ませなければならなかった。故人との最期をゆっくりと過ごすことができなかった。
「担当者の対応が事務的で冷たい」
急な手配で精神的に不安定な中、マニュアル通りの対応に、故人を大切に扱ってもらえていないように感じた。
「葬儀の質が低く、みすぼらしく感じた」
祭壇が安っぽかったり、花が少なかったり、故人の人柄を反映した装飾ができなかった。
「後になってから、後悔の念がこみ上げてきた」
故人のために、もっときちんと送ってあげたかった。安い費用で済ませてしまったことに、罪悪感を感じている。
これらの声に共通するのは、「安さ」だけを追求した結果、故人を偲び、遺族が心穏やかに見送るための「時間」や「質」を失ってしまった、ということです。
後悔しないための葬儀選びのポイント
格安葬儀という選択肢を頭ごなしに否定するものではありません。しかし、大切なのは、故人をどう送りたいか、何を一番に優先するかを明確にすることです。
「パック料金」の中身をしっかり確認する
何が基本料金に含まれていて、何が追加料金になるのか、事前に必ず確認しましょう。
特に、ドライアイスの追加料金、安置日数による追加費用、搬送費用は注意が必要です。
「見積もり」は複数社から取る
一社だけでなく、複数の葬儀社から見積もりを取り、サービス内容と費用を比較しましょう。
電話やメールでの相談だけでなく、可能であれば直接会って担当者の人柄や対応を確かめることをお勧めします。
「事前相談」を活用する
いざという時に慌てないためにも、元気なうちから葬儀について家族で話し合い、信頼できる葬儀社に事前相談をしておくことが大切です。
故人の希望や、ご家族の意向に沿ったプランをじっくりと検討できます。
