置き文字
仏壇に有る位牌を見ると、戒名の下に「霊位」「位」と書いて有るのを見かけたことが有るかと思います。これは置き文字、下文字と言っていわゆる尊称として書かれているもので、必ず書かなければならないものではありません。地域や宗派寺院によっても異なります。
霊位と位の違い
「霊位」と「位」の違いですが、霊位は主に四十九日前の亡くなった方がまだこの世にいらっしゃる方に対して、あるいは「先祖代々之霊位」のように先祖の霊全てをまとめて書く場合に使われます。「位」は四十九日を過ぎ仏の世界に旅立たれた方に対しての、尊称として書かれる事が多いようです。
白木の位牌と本位牌
また亡くなってから四十九日法要が済むまでは木を削り出したままの白木の位牌に「〇〇霊位」と書く事が一般的で、四十九日法要が済んでからは黒塗りや金の立派な位牌に「〇〇位」と書くことが多いようです。
下の写真の右側にある屋根扉付きの位牌は繰り出し位牌と呼ばれ、先祖が多くいらっしゃる方のための物で、屋根を外すと中に板が数枚入っており、その板に戒名を書いて置き命日や法要の際に前に出して見えるようにして、お参りするためのものです。