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2019年7月9日火曜日

空き家問題を考える。不動産ならぬ負動産にしないためには...

空き家はどれくらい有るのか


 以前の記事にも書きましたが、平成25年の国の調査によると、全国で820万件の空き家が有るそうです。少子高齢化による人口減少のせいなのは言うまでもありません。
 田舎なら人口減少で空き家が増えるのは当たり前だとお思いでしょうが、今や空き家問題は都市部でも深刻になっている様です。
 かく言う私の実家も誰も住んでおらず、私の妻の実家も誰も住んでいません。まさに切実な身近な問題です。



不動産ならぬ負動産


 空き家に成る位ですからもちろん築うん十年の物件が多く、売ろうとしてもなかなか買い手が現れないのは目に見えています。
 相続しても人が住んでいる場合の税制優遇措置を受けられなくなるため、資産価値はかえってマイナスとなってしまい、まさに負動産物件と成り得ます。
 また相続した空き家を壊してしまうと、住宅用地の特例の対象でなくなりますから翌年から固定資産税・都市計画税が高くなります。ぼろぼろになった空き家がいつまでも放置されているのはこういった事情が有るからです。おいそれと空き家も取り壊す事は難しい様です。



対策は有るのか?


 将来空き家に成る事が分かっているなら、有る程度リフォームして売れる時に売る。これしか方法は無い様に思います。
 長年ほったらかしにしてしまうと、痛みは激しく老朽化も早いと言います。また、災害や火事の時に近所に迷惑と成る事もあり得ますので、注意が必要です。
 見た目もぼろぼろになってしまうと、景観も悪くなりますし、泥棒やネズミなどの害獣の被害も有るでしょう。
 現状では取り壊しなどに一定の補助を出している市町村なども有りますが、空き家を解消するという問題はこれといった目覚ましい解決策は出ていない様です。




高齢期には住み替えも必要かも


 自分や配偶者だけの家の場合、子育ても終わり皆独立した家に住んでいるという事も多いでしょう。
 高齢期になってくると広い家の掃除も大変な重労働にもなりますし、そもそもいらない部屋が多く有る広い家は必要なくなってくるかもしれません。
 老後は自宅でのんびり暮らしたい、というのは誰しも願う事ですが、将来的に施設などに入居しなければならない事も考えると、小さな家に住み替えを考えるのも負動産にしない為に必要となるかもしれません。




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